実家売却の仲介と買取の違い・どちらが得か
市場価格で売れるが時間のかかる仲介、安いが早い買取。価格差の目安、判断基準、ハイブリッド型(買取保証付き仲介)の使い分けと、悪徳業者の見抜き方を整理します。
実家を売却する方法は大きく2つあります。不動産会社に「仲介」を依頼して買主を探してもらう方法と、不動産会社に「買取」してもらう方法。それぞれ価格・スピード・手間が違うので、急ぎ具合や物件の状態に合わせて選ぶことになります。
仲介と買取の違い(早見表)
- 仲介:売却額は市場価格の約100%、売却完了まで3-6ヶ月、仲介手数料3%+6万円(税別)
- 買取:売却額は市場価格の60-80%、売却完了まで1-4週間、仲介手数料なし
仲介の特徴
不動産会社が買主を探してくれる方法。SUUMO・アットホーム等の媒介ポータルに掲載され、内見希望者を案内し、買主が見つかったら売買契約・引渡しに進みます。
メリット
- 市場価格で売却できる(最大化)
- 買主の融資審査が通れば確実に成立
- 仲介手数料以外の追加コストが少ない
デメリット
- 売却完了まで平均3-6ヶ月かかる
- 内見対応(室内清掃、立会い)が必要
- 買主が見つからないと延々と販売活動が続く
買取の特徴
不動産会社自身が買主になる方法。会社が転売目的で買い取るため、市場価格の60-80%が買取価格になります。代わりに、最短1-2週間で現金化が可能です。
メリット
- 1-4週間で売却完了
- 仲介手数料がかからない
- 内見対応不要
- 築古・立地悪・事故物件でも買い取ってもらえる
- 近所に売却が知られない
デメリット
- 売却額が市場価格の60-80%に下がる
- 4,000万円相当の物件なら3,200万円程度になる
- 悪徳業者だと相場より大幅に低い価格を提示してくる
判断基準
仲介を選ぶケース
- 急いでいない(半年待てる)
- 市場価格で売りたい
- 立地が良い、築浅で需要が見込める
- きれいに片付けて内見対応できる
買取を選ぶケース
- すぐ現金化したい(相続税納付・遺産分割の都合)
- 内見対応の手間を避けたい
- 築40年超で再建築不可など売れにくい物件
- 近所に売却を知られたくない
- 遠方に住んでいて何度も現地に行けない
ハイブリッド型:買取保証付き仲介
「最初は仲介で市場価格を狙い、3ヶ月以内に売れなければ買取に切り替える」という保証付きプランを提供する不動産会社もあります。仲介と買取の中間で、急ぎではないけれど確実に売りたい場合に向いています。
ただし買取保証額は事前に決まっており、市場価格より低めに設定されるのが普通です。「絶対売れる保険」と思っておけばOK。
悪徳業者の見抜き方
- 査定額だけが他社より極端に高い(契約後に値下げを迫る両手取りパターン)
- 専属専任媒介を強く勧めてくる(他社に依頼できない契約)
- 「すぐ買い手がいる」と急かす
- 口頭の説明が多く書面化を渋る
相見積もりで価格の中央値から大きく離れた業者は要注意。3社中2社が3,500万円、1社だけ4,500万円という場合、4,500万円の業者は「契約後の値下げ」を狙っている可能性があります。
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